古い構造物が増えてきていることもあって、構造物の異常の予兆をとらえて、劣化診断のスクリーニングを、IoTを活用して行う取り組みがあります。
多くの国では、数十年前に作られたインフラが多くあり、耐用年数に近いインフラが多数存在します。
それらについて、年単位での点検を行うことも必要ですが、IoTを活用して定点観測や常時モニタリングでデータを蓄積、劣化状況を一次スクリーニングすることができれば非常に有効なシステムとなります。
診断する構造物は、橋梁、ダム、トンネル、河川の構造物、鉄塔など、診断部位は、コンクリート、鉄筋、配管の劣化など、多岐に渡ります。
現在の劣化診断では、どのような調査が行われているのでしょうか?
以下に、主に実施されている診断方法を記載します。
これは、当社で、簡易的に遠赤外線サーモグラフィを使用して、構造物の温度を測定した写真です。
サーモグラフィを使用すると、壁面の温度の高いところ、低いところが可視化できますが、この温度データによって劣化の状況を把握することができると言われています。
このような温度による診断も実際の現場では使用されているようです。
実際の劣化診断では、様々な調査が行われていますが、その中で、以下のような課題があると言われています。
劣化診断において、IoTを活用するメリットは何でしょうか?
一番のメリットは、劣化の一次スクリーニングを行うことができることです。
その効果として、補修工事が必要そうだという結果が出てきた場合、測定装置を使って詳細を調査するというアクションに移行することができます。
つまり、これまで行われてきた、1年から数年に1回程度の詳細な検査のみでなく、精度はそれほど高くなくても常時モニタリングすることで、劣化した異常状態のタイムリな検知と対応策を練ることができるため、重大なインシデントにつながるインフラの異常を早期に発見することができます。
これらが、IoTを活用することによるメリットとなります。
加速度センサ、ひずみセンサ、電流センサ、音波センサなど、数多くの種類のセンサが必要とされています。
当社では、以前より、センサノードに加速度センサを接続して、無線伝送を行い、Gatewayで集約した振動結果をモニタリングできるデモシステムを構築して、展示会などで説明してきました。
これを分析することによって、構造物の振動などの結果を把握することができます。
Tele-Sentientでは、センサ・プラグアンドプレイによって、多くの種類のセンサを選択、接続できる仕組みを構築しています。
ご興味のある方は、是非、お問い合わせください。