屋外でのセンシング・システムに適した無線通信とするために、Tele-Sentientでは通信距離の最大化を図っています。
中継ノードを設置し、あるノードを中継ノードとして働かせて、マルチホップで通信距離を伸ばすことは可能ですが、任意のタイミングで中継をするために、中継ノードが常時起きている必要があります。
このため、コスト面と電力消費の点、そしてデータ転送時間のバラツキ、予測出来ない遅延などの問題が生じるため、Tele-Sentientでは中継ノードを介さないで、センサ・ノード(Sensor-Mate)とデータ収集ノード(Sensor-Gateway)が直接通信する方式を採用しています。
したがって、センサ・ノードの通信距離を最大化することが、センシング・システムの適応領域の広さを決める大きな鍵となります。
Sensor-Mateに内蔵する無線インタフェースでは、UHF帯(920MHz帯、400MHz帯、あるいはそれ以下の周波数)のキャリア周波数を利用します。
Tele-Sentientでは、通信距離を大きくするために、Sensor-MateとSensor-Gatewayの設置距離に応じて、データ転送レートを落として通信距離を確保することができるようになっています。
Sub-GHz帯の使用と、転送レートの変更によって、屋外での広域ネットワークの構築が可能です。