Tele-Sentientで開発中のSensor AFE LSIでは、光センシングを構成できるAFEが実装されています。
この、LED、フォトダイオードの部分を、測定対象物質に合った形に変更することで、光センサを構築できるようになっています。
光センサでは、どのような物質のセンシングが可能なのでしょうか?
ここでは、簡単に、例を記載してみます。
水は、1450nmの光を吸収します。
この原理を応用して、水分センサを構築することができます。
農業、防災、劣化診断など、水分量を測定することが必要なセンサは数多くあります。
LEDから赤外線を照射して、受光素子で、固体、液体、降水の散乱光を計測する降雨センサがあります。
機械式と比べて、低コスト化とメンテナンス性向上が図れると言われています。
降雨センサは、農業、土砂災害防止、防災用途など、数多くのニーズがあります。
上の図のような構成のように、CO2は4260nmの赤外線を吸収するため、この原理によって、CO2センサを構築することができます。
これは、NDIR方式と呼ばれています。
植物の光合成活性度の指標として、正規化植生指数(NDVI)と呼ばれる指標があります。
NDVI = (IR – R) / (IR + R)
で、IRは近赤外線の波長、Rは可視光の赤色の波長です。
植物の葉は、450nm近辺の青色と、650nm近辺の赤色を吸収します。
逆に、近赤外線の波長は大きく反射します。
この特性を応用して、近赤外線と可視光を使用して、葉の光合成の活性度を測定することができます。
このように、赤外線領域も含めた光センシングによって、様々なセンサを構築することができます。
分子は振動しており、その振動は分子ごとに違うため、その振動に対応する赤外線の波長によって、吸収したり反射したりします。
その原理を応用して、様々なセンサが作られています。
IoTでのセンシングにおいて、光センサは重要な役割を果たします。